小寺検校の平家
『寛永小説』


 小寺温一が「平家」の名人であったことを示すエピソード。

 大猷院様御咄の衆 或時被申上候は 只今烏のまね鳥獣のまねいたし候座頭有之候。事の外上手にて真の鳥獣の様に有之候。御聞被遊候へかしの様に被申上候處 鳥獣のまねいたさんよりは小寺が平家のまね致し候はば能可有之由上意也。〔割注:其比小寺検校は/平家の名人也〕

  ―― 『寛永小説』
     国立国会図書館デジタルコレクション 『続史籍集覧 第6冊』「寛永小説」 コマ番号130/314


記された当道・描かれた当道

近世当道