当道雑記 2


2 高利貸しが認められていた?

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 江戸時代の金貸しの利息の上限は「二十両一分」。貸した元金20両に対して月に1分(1両の4分の1)の利息。月利1.25%だから、単純な年利換算で15%。このように、どれだけの元金に1分の利息がつくかという言い方で利率を表す。
 「十五両一分」は年利20%、「十両一分」なら年利30%になる。これらは法定上限を超えているから違法。
 時々登場して繰り返される「高利貸しが認められていた」という言、これはいったい何を意味しているのだろう。


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