当道雑記 1
1 当道職屋敷跡
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京都市立洛央小学校の南側の仏光寺通りに面して石碑が設置されている。
現実問題として、石碑は設置可能な場所に設置される。石碑の場所が職屋敷の場所を正確に示しているわけではない。
洛央小学校の東側の高倉通りに面して清聚庵があり、西側の東洞院通りに面して職屋敷があったらしい。
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職屋敷は本来は職(=惣検校)の屋敷(私邸)であるから、職が交代すれば職屋敷も変わるのが当然。のちにそれが役所(公邸)になり、場所も固定されるようになった。
職屋敷の固定化が成立したのは、17世紀半ば過ぎの寛文年間ころのことであったらしい。
梅田千尋;「近世京都惣検校職屋敷の構造」,世界人権問題研究センター『研究紀要』第13号(2008).
当道雑記
近世当道